2022年10月22日
2022年4月に東京都港区に株式会社LITALICOの創業者、佐藤崇弘氏が率いるCapital Tokyo International School (以下、CTIS)の小学部が開校しました。編集部は、CTISが開校し六ヶ月目にどのような学校になっているのか、取材をさせていただきました。同校の特徴、4つ(国際バカロレア、PBL、社会につながるPBLと STEAM教育、中国語)でした。
2022年4月に東京都港区に株式会社LITALICOの創業者、佐藤崇弘氏が率いるCapital Tokyo International School (以下、CTIS)の小学部が開校しました。
編集部は、CTISが開校し六ヶ月でどのような学校になっているのか、取材をさせていただきました。
現在、CTISは、国際バカロレアの候補校ですが、すでに初等部向けの国際バカロレアの学びが始まっています。
それが教科の枠を超えたUOI (Unit of Inquiry)という科目を越えたテーマ単元です。
見学時は、体育の中でも体操の専門の先生が指導をしていました。
UOIに沿った今日のテーマを説明し、生徒自身どのように工夫すると良いか、聞いていきます。
前転をし、マットに着くのは、体のどの箇所になるのか。
対話形式で、マットに多く接する体の箇所を理解していきます。
後頭部と背中がマットに接し、重みで前転する仕組みを、運動と物理、体の部位などを複合的に理解していきます。同校マネージャーの山田亜希子氏(以下、山田氏)。
山田氏は、イギリスで国際バカロレアのDP(ディプロマ資格課程)を取得し、日本の学校に勤務後、CTISのメンバーに加わりました。
10月にPBLとして取り組んでいるのが「わたしの夢の映画館プロジェクト」です。
実践的な自分で課題を発見して解決する学びに取り組む理由を山田氏は、次のように説明します。
シアターギルドの説明。
画像提供:CTIS提供
山田氏:月末にプレゼンを行い、シアターギルドの社長からフィードバックをもらいます。
日本初サイレントシアターのシステムを採用した、リビングのような映画館を運営するシアターギルドとのコラボレーションプロジェクトです。
代官山のシアターギルドでサイレントシアターを体験したり、経営者の五十嵐壮太郎さんから起業の話をうかがう授業から、それぞれの児童が自分が思い描く「夢の映画館」を企画して3分プレゼンテーションを行います。
PBL(Project Based Learning)は、「問題解決型学習」「課題解決型学習」と訳されていますが、生徒が自ら課題を見つけ、さらにその課題を自ら解決する能力を身に付ける学習方法です。
CTISは、株式会社LITALICOの創業者で投資家の佐藤崇弘氏の人脈をフル活用し、生徒の問題解決型、課題解決型をより実践的に取り組めます。
CTISの特徴として、スクールの理念と価値と社会、ビジネスを結びつける手段としてPBLをSTEAM教育をスクールの学習と社会に出てからの体験とのギャップを埋める学びの場として位置付けていることです。
例:液体の性質を調べ、分析していく授業風景。
写真提供:CTIS
CTISは、英語・日本語・中国語のトリリンガルをミッションに掲げています。
日本語が母語の生徒は、小学生の時に3ヶ国語がどのような状態になるのでしょうか?
また、母語の成長にどのような影響を与えるのでしょうか。
山田氏:CTISでは、母語の日本語を大事にしつつ、英語力も育て、中国語にも触れる。
比率で例えると母語の日本語が100%の四技能に対し、英語は日本語に対して70%でコミュニケーションできるようにしたい。
中国語は、小中高と触れていくことで聞く、話す、読むなど第三言語としてゆるやかでも身につけていきます。
本校の言語的な学びは、ご家庭が最初から理解していただき、日本語のサポートを家庭でもしていただき、学校では英語で学びます。
我が子にどのような先生が教えてくれるのか。
探究的な学びの場合、先生の力がストレートに学びに反映されます。
CTISは、どのような先生を採用しているのでしょうか。
山田氏:先生は、インターナショナルスクールで国際バカロレアを教えていた先生を採用しています。
特に教師として人格面、一緒に連携できるコミュニケーション能力がある教職員を採用しています。生徒は、自宅に帰ると夕食時に今日、学校でしたことを話します。
その時にどのような先生がいるのか、先生の人格もご家庭に伝わります。私たちはご家庭が先生と出会えて良かった、夕飯時にお子さんの成長を共感できるような先生と学びを作っています。
▽ 学校説明会では、どのような先生が教えてくれるのか知ることができます。
放課後のアフタースクールのEALクラス。
写真提供:CTIS
小学生は、放課後のアフタースクールに通うダブルスクールもいます。
CTISには、どのようなアフタースクールプログラムがあるのでしょうか。
山田氏:英語力を伸ばすEALプログラムもあります。
アフタースクールの特徴として、正課の授業にプラスし、必要な表現力を身につけるプログラムが用意されています。
ドラマ、STEAMなど時間割りから選ぶことができます。
ソーシャルスキルとして、自分をよく知る、他人と交渉するスキルや怒りの感情をコントロールするアンガーマネージメントなどSEL(Social and Emotional Learning)も導入しています。
CTISは、小中高と国際バカロレアの一貫校を計画しています。
23年4月に渋谷に幼稚部、中学部、26年に高校部を開校予定です。
編集部は、小学部を見学させていただき、幼小中高と一貫校になる中で、CTISがどのような人材を育てていくのか、興味を持ちました。
ヒンチー校長、山田事務長に目指す人材像についてインタビューをお願いしました。
インタビュー記事は、10月27日(木)に掲載予定です。
キャピタル東京インターナショナルスクール
https://www.capitaltokyo.com/
〒106-0047 東京都港区南麻布4丁目11−30 南麻布渋谷ビル 4階
TEL:03-6427-7133
FAX:03-6427-7135
Email:info@cpitaltokyo.com
この記事の記者
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。
画像提供:CTIS提供