2歳児に手洗いの必要性を身につけてほしい
2歳で、なかなか難しいですが、みなさんはその理由をどのように教えていますか?
立川・国立から一番近いインターナショナルスクールのセントラルフォレストインターナショナルスクール立川の授業を見てみました。
立川駅から徒歩12分。国立や日野からも近いですね。
■2歳児の先生は、どのように子どもたちにバイ菌の存在を教えたか?
幼い頃、何度も言われたことがあると思います。
「バイ菌が手にいっぱいだから、食事の前、帰宅後は手を洗いなさい」と。
実際にバイ菌を見た方は少ないと思います。
自然科学の実験で探究的に学んでいます。
■4月のある日のこと
先生は、スナックタイム(10時半前後におやつの時間があります)にリンゴを剥きました。
そして、子どもたちに素手で順番にリンゴを握ってもらいました。
先生は、そのリンゴを熱消毒した瓶に入れました。
子どもたちは「なんで先生は、あのリンゴを瓶に入れたのだろう?」という表情ですね。
先生は、実験用にみんなが触っていないリンゴを一切れ、もうひとつの瓶に入れました。
ここから実験スタートです。
■リンゴを瓶に入れてから、子どもたちはアートをしたり、ブンネ・メソッドで音楽を学んだりしました。
■途中で経過観察
自然科学の授業で、子どもたちはふたつの瓶のリンゴを観察しました。
ひとつの瓶のリンゴは、痛んでいますが、白い部分も残っています。
もうひとつの瓶のリンゴは、黒くドロドロとしています。
ここで子どもたちは、自分たちが触ったリンゴが痛んでいることに気付きます。
細菌がリンゴをドロドロにしていることに驚き、泣き出してしまう子も。
■結論
3週間の観察の結果、先生は、子どもたちと次のような結論を導き出しました。
それがこの写真。
保護者へのレポートで、次のように説明しています。
Our end results 私たちの結論
A- the apples on 12th April and 28th April
4月12日から28日までのリンゴの状態
B- our Salt glue paint
塩接着剤を使った作品(この記事とは関係ない内容です)
C-close up of apples after almost 3weeks of observation
3週間経過したリンゴの観察。
■細菌が繁殖しているのがわかりますね。
「手を洗う」を「実験」という観点から子どもたちに理解させていますね。
そのために自分の手でリンゴを触り、リンゴの経過を観察する。
このように「バイ菌」を可視化する(見えるようにする)自然科学の授業。
リンゴの実験から子どもたちは、細菌というものをおぼろげに理解し、細菌から自分を守るために「手を洗う」必要性を理解していきました。
「手を洗いなさい」「バイ菌がいっぱい手についているのよ」というお母さん、お父さんの話。
このような自然科学の実験から「バイ菌」の存在を体験していくこと。
それが、すなわち探究的な学びの出発点といえます。
気付く力。それを2歳から育てていました。
■セントラルフォレストインターナショナルスクール立川の詳細はこちら
http://www.central-forest-tachikawa.com
セントラルフォレストインターナショナルスクール立川。国立、立川、日野周辺にお住いの方にはおすすめですね。
〒190-0023 東京都立川市柴崎町6-14-26
電話:042-512-8317(英語・日本語)
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。