全寮制で学ぶボーディングスクール
■世界のトップエリートが集います。
両親や家族と離れ、寮生活において学業のみならず心身共に修養し、規則、礼儀、自立心、コミュニケーション能力を養成する。
ボーディングスクールは、中学3年生から高校3年生までの4年間を教える「全寮制私立学校」のこと。
一番多感な時期を全寮制の学校でエリート教育を提供しています。
英国のボーディングスクールは、イートン校をはじめトップ9校が "The Nine" (ザ・ナイン)と呼ばれています。
ザ・ナインと呼ばれる由来ですが、英国エリザベス女王1世の時代(1567年)に開校の勅旨を受けた9校だからです。
ちなみに現:エリザベス女王は、エリザベス女王2世です。その父は、ジョージ6世です。
今から550年以上も前のことですから、歴史を感じますね。
■ボーディングスクールで有名なのが、イートン校
イートン・カレッジ(Eton College)。
ロンドンの西、ウィンザー城の近くにあり、13歳から18歳までの男子校です。
25からなる寮があり、約1300人前後の生徒が学んでいます。
イートン校の生徒は全員大学に進学しますが、オックスフォードやケンブリッジといった難関大学に入学するのは3割前後ようです。
学費は、年間約450万円(34,000ポンド)。
1440年に国王ヘンリー6世によって創立された学校です。
イートン・カレッジが創立された時代、日本では室町時代にあたります。
イギリスで貴族が学んでいた頃、日本でも貴族が「源氏物語」や「古今和歌集」を学び、僧侶は儒学のひとつ朱子学を学んでいました。
イートン・カレッジの日本人卒業生では、貴族院議長を務めた徳川家達が、明治10年(1877年)に卒業しています。
徳川家達が卒業しているように、イートン・カレッジは、貴族階級のエリート教育として有名です。
■イートン・カレッジは、国際認定組織のIndependent Schools Inspectorateから認定されています。
国内では、東京都渋谷区にあるブリティッシュ・スクール・イン東京がイートン・カレッジと同じISIから認定をもらっているいます。
ISI:Independent Schools Inspectorate
アメリカには、10スクールと呼ばれるボーディングスクールがあります。
アメリカでは、10スクール(The Ten Schools)が有名です。
フィリップス・アカデミー、フィリップス・エクセター・アカデミー、ディアフィールド・アカデミー、ザ・ローレンスビル・スクール、ザ・ヒル・スクール
セント・ポールズ・スクール、ザ・ルーミス・チャフィー・スクール、チョート・ローズマリー・ホール、ザ・タフト・スクール、ザ・ホチキス・スクールです。
アメリカのボーディングスクールもエリート教育として名高く、学費が高いのですが、では世界全体でボーディングスクールとして考えてみるとどうでしょうか。
お子さんが生まれると一度は、インターナショナルスクールに通わせることを考えませんか?有名人が子どもをインターナショナルスクールに通わせている記事も載ります。ネットでインターナショナルスクールのホームページを見て、高い授業料に驚いた方もいると思います。
世界で最も高い学費の学校とは?
世界で最も高い学費の学校について、イギリスのThe Telegraphは、The world's most exclusive boarding schoolsというタイトルで「世界でもっとも高いボーディングスクール」として特集を組んでいます。
正確には、授業料と寮費などの合計額です。
寮のないインターナショナルスクールは対象に含まれていません。
合計額で年間どれくらいかかるのか?の比較と考えてください。
では、世界でもっとも高いボーディングスクールをトップ10から見ていきます。
■第10位 チャーターハウス(英国)
第10位 チャーターハウス(英国)
URL:http://www.charterhouse.org.uk
創設年:1611年 男女共学
年間学費:約640万円
著名な卒業生:ジェルミー・ハント(政治家)、ピーター・ガブリエル(歌手)、ジョナサン・ディンブレビー(テレビ司会者)
特徴:250 エーカーにおよぶ広大なキャンパス。
アカデミックな面が非常に強いことで知られています。
また、課外活動も幅広く、アートや音楽、ドラマを同校のシアター・プロダクションを実施しています。
ワイン鑑賞等含め約80種類の課外活動があります。
■第9位 ツンブリッジスクール(英国)
第9位 ツンブリッジスクール(英国)
Tonbridge School
URL:http://www.tonbridge-school.co.uk/home/
創設年:1553年 男子校
年間学費:約650万円
著名な卒業生:ノーマン・ヒートリー(ペニシリンを薬として利用できるようにした人)、ティム・ウォーターストーン(Waterstoneの創業者兼元会長)
特徴:エドワード6世の指示によって創設された学校です。24棟からなる校舎、図書館、研究室など施設も完備しています。
課外活動は、演劇やスポーツなどにも力を入れており、2012年ロンドン・オリンピックの際には、オリンピックのトレーニング場としても利用されていました。
【2022年】虎ノ門に1,200名規模のインターナショナルスクールが計画へ
http://istimes.net/articles/1029森ビルが、東京都港区で再開発が進む虎ノ門に1,200名規模のインターナショナルスクールを誘致する計画がわかりました。虎ノ門ヒルズがあり、その周りに超高層3棟が建設され、東京オリンピック開催に合わせて日比谷線の新駅ができる予定です。
■第8位 ブリラントモント・インターナショナル・スクール(スイス)
第8位 ブリラントモント・インターナショナル・スクール(スイス)
Brillantmont International School
URL:http://www.brillantmont.ch
創設年:1882年 男女共学
年間学費:約840万円 ~ 910万円
特徴:フランス語圏のローザンヌにあるレマン湖沿いにあるインターナショナルスクールです。
約130年に渡り、ブリラントモント家によって経営されています。
11歳から18歳までの男女共学校で、40カ国以上から約160名の生徒が学んでいます。
8つの校舎が校庭を囲み、5つの寮で約100人の生徒が生活をしています。
寮の部屋からは、スイス・アルプスやレマン湖を見渡し、自然に囲まれた美しい環境にある学校です。
スイスらしく、1月〜4月の間は毎週スキー旅行等も計画されています。
■第7位 レザンアメリカンスクール(スイス)
第7位 レザンアメリカンスクール(スイス)
Leysin American School in Switzerland
URL:http://www.las.ch
創設年:1960年 男女共学
年間学費:約936万円
特徴:スイスのアルペンリゾートにあるレザン・アメリカンスクール。Bloomberg によると、サウジアラビア王家、ロックフェラー家、ヴァンダービルト家の一族などが卒業しており、まさに名門一族とのつながりが強いレザン・アメリカンスクール。
7年生(中学1年生相当)から12年生(高校3年生相当)までが国際バカロレアとアメリカのカリキュラムで学んでいます。
60ヵ国、350人の生徒が在籍しています。
イタリアのフィレンツェ、スペインのバルセロナ、中国やエジプト等の国に勉強旅行を行っています。生徒はスキー、劇場、スカッシュコート、複数の図書館等の施設が利用可能です。
大学進学を重視しており、毎年世界各国 70校以上から大学訪問を受け、99%の生徒が進学しています。
■第6位 ザ・アメリカンスクール・イン・スイス (スイス)
第6位 ザ・アメリカンスクール・イン・スイス(スイス)
Leysin American School in Switzerland
URL:http://switzerland.tasis.com
創設年:1956年 男女共学
年間学費:約937万円
卒業生:ヴィクター・クラーツ、ビリー・ゼイン
特徴:ザ・アメリカンスクール・イン・スイス は、ヨーロッパに創立された最初のアメリカンスクールです。スイスのルガーノ湖に囲まれたコリナドーロ(黄金の丘)にあり素晴らしい環境に校舎が建っています。
約265名12歳から19歳までがボーディングプログラムを受けています。
特徴は、芸術で春の祝祭では有名な芸術家や音楽家を招いています。
スポーツは水泳、テニス、乗馬、ズンバ、ヨガをはじめ様々な活動がさかんな学校です。
■第5位 インスティチュート・アウフ・デム・ロセンバーグ(スイス)
第6位 インスティチュート・アウフ・デム・ロセンバーグ(スイス)
Institut auf dem Rosenberg
URL:http://www.instrosenberg.ch
創設年:1889年 男女共学
年間学費:約1,000万円
特徴:1889年にウルリッヒ・シュミット氏が創設。1950代以降、イギリス、ドイツ、アメリカ、イタリアなど各国のカリキュラムに準拠してきました。
そのなかでも、自己の特徴を活かした能力を育ててきました。
同校の特徴は、年に一度にロセンバーグ・ボールで開催される社交ダンス。
生徒は、専門の教員から社交ダンスを習い、ロセンバーグ・ボールで開催される社交ダンスにのぞみます。
冬はスキー、スノーボード、スケート、夏は学校所有のボートで水上スキーも楽しめます。
■第4位 カレッジ・デゥ・レマン(スイス)
第6位 カレージュ ドゥ レマン(スイス)
Collège du Léman
URL:http://www.nordangliaeducation.com/our-schools/switzerland/cdl
創設年:1960年 男女共学
年間学費:約1,029万円
特徴:1960年代、ジュネーブに多くのグローバル企業が進出したことにより、1960年の5月に設立されました。
11歳から18歳までの約260名の生徒がボーディングプログラムを受けています。
2歳からフランス語と英語のバイリンガルプログラムに受講できます。
特徴的なのが、小学校で英語を70%、フランス語を30%または、両言語を50/50で選択することができること。
スポーツにも力を入れており、文武両道の生徒を育てています。
アメリカの教育者であるDr. Patricia Fiorielloは「国際バカロレアのDPで学ぶ12のメリット」として公開しています。そこで、国際バカロレアのDPを習得した著名人と照らし合わせてみました。政治家から王室、女優から宇宙飛行士と幅広く活躍しています。
■第3位 アルペン国際ボーソレイユ・カレッジ(スイス)
第3位 アルペン国際ボーソレイユ・カレッジ(スイス)
Collège Alpin Beau Soleil
URL:http://site.beausoleil.ch
創設年:1910年 男女共学
年間学費:約1,116万円
卒業生:ジャック・ヴィルヌーヴ、マリー・カヴァリエ伯爵夫人、ギヨーム・ナッソールクセンブルク大公
特徴:1910年に設立されたアルペン国際ボーソレイユ・カレッジはスイス国内で最も古いボーディングスクールのひとつ。
世界でも最も学費が高いボーディングスクールのひとつです。
フランス語カリキュラムと別に国際バカロレア、IGCSE を設けています。
カンボジア、タンザニア、ガーナなどへの修学旅行があることでも有名です。生徒たちは、キリマンジャロ、コトパクシ山への登山も経験しています。
学校から徒歩1分程のところにゲレンデやスケート場もあり、週末の無料スキーを含む冬季スポーツプログラムがあります。
なぜ、ハーバードに合格する名門インターナショナルスクールに偏差値がないのか?
http://istimes.net/articles/1010インターナショナルスクールを受験したいと考え「インターナショナルスクール」「偏差値」で検索された方もいるかもしれません。検索したのに、「○○インターナショナルスクールの偏差値は、63」という検索結果は出ません。なぜ、ハーバード大学など世界トップの大学に合格する国内のインターナショナルスクールに偏差値がないのでしょうか?
■第2位 エグロン・カレッジ(スイス)
第2位 エグロン・カレッジ(スイス)
Aiglon College
URL:http://www.aiglon.ch
創設年:1949年 男女共学
年間学費:約864万円 ~ 1,204万円
卒業生:ピエトロ・ドヴァ(元 Google CFO)、ミシェル・ギル(俳優)
特徴:1949年に創立されエグロン・カレッジは、60ヶ国から約330名の9歳から18歳までの生徒の生徒が学んでいます。
カリキュラムは、IGCSE、国際バカロレアを軸としたカリキュラムがあります。
標高1,250mにあるヴィラールにある校舎からは、モンブランが見え、スポーツなど自然に恵まれた環境です。
■第1位 ル・ロゼ学院(スイス)
第1位 ル・ロゼ学院(スイス)
Château du Rosey
URL:http://www.rosey.ch
創設年:1880年 男女別学
年間学費:約1,440万円
卒業生:ピエトロ・ドヴァ(元 Google CFO)、ミシェル・ギル(俳優)
卒業生:アルベール2世ベルギー国王、レーニエ3世モナコ国大公
特徴:男子校としてポール・カルナルにより1880年に設立され、1967年に女子キャンパスが増設されました。
同校は、通常の校舎だけではなく、冬用の校舎もあり、冬は冬用のキャンパスに移動します。
カリキュラムは、国際バカロレアとフランスのバカロレアがあります。
特徴は、施設。
25mの室内プール、サウナ、スチームバス、ジャグジーなどリゾートのよう。
また、スケート場、屋外劇場、テニスコート10個があります。
貴族が学ぶ学校らしく30頭の馬と馬術場があります。
学校は、38ft (11.6m)のヨットもあり、18ホールのゴルフ場の利用もできます。
アメリカのTopボーディンスクールの生徒は、夏休みをどう過ごす?
http://istimes.net/articles/996日本の受験業界では、御三家(開成・麻布・武蔵)女子御三家などがあります。アメリカでもボーディンスクールの御三家ならぬ「The Ten Schools(ザ・テン・スクールズ)」と呼びます。アメリカの名門ボーディンスクールは、名門大学の進学だけではなく教養も身につけます。
ル・ロゼ学院を卒業した日本人
■芦田多恵
ファッションデザイナーの芦田淳の次女 芦田多恵。
東洋英和女学院小・中学部を経て、スイスのル・ローゼイ高等学校を卒業。米国のロードアイランド造形大学を卒業し、「タエアシダ」(TAE ASHIDA)のデザインを手がけています。
■高田万由子
女優・タレントの高田万由子
愛育幼稚園、白百合学園小学校、白百合学園中学校・高等学校を経て、スイスのボーディングスクール(ル・ロゼ)に1年間留学。
東京大学文学部を卒業しています。
ル・ロゼ学院のように音楽とスポーツなどを高い教養として評価する文化があるからこそ音楽家の葉加瀬太郎と結婚したのかもしれません。
ハリー・ポッターの呪い?それでも英国のボーディングスクールが笑う理由
http://istimes.net/articles/951世界的ベストセラーの児童書といえば、J・K・ローリング著の「ハリー・ポッター」。ハリー・ポッターが通ったホグワーツ魔法魔術学校は、イギリスのボーディングスクールが舞台です。英国のボーディングスクールの展開も実は、ハリー・ポッター効果があったようです。
ボーディングスクールの学費ランキングでは、上位は、スイスが独占
今回のボーディングの学費ランキングでは、ほぼ上位は、スイスが占めました。
世界の大学ランキングでスイスの大学は、スイス連邦工科大学チューリッヒ校が上位に入ります。
しかし、大学は世界的にアメリカやイギリスなど海外の大学が強いため、スイス経由でアメリカやイギリス、フランスなどスイス以外の国にある大学に進学していきます。
すなわち、スイスのボーディングスクールは、アメリカ、イギリスなど海外の大学に進学するための通過点。
高い教育を求める家庭の子弟をボーディングプログラムで世界から集め、海外の名門大学に送り出す。
潔いまでの教育システムといえます。
名門ボーディングスクールは、夏や冬もオススメ
スイスのボーディングスクールは、夏と冬にシーズンプログラムを開催しています。
シーズンプログラムでも、様々な国から集まるお子さんとともに一緒に学べます。
名門ボーディングスクールを季節でうまく取り込むシーズンプログラム。
サマースクールでも高額ですが、ぜひチャレンジしてみたいですね。
■エグロン・カレッジのサマープログラム
エイゴン・カレッジのサマープログラム
詳しくは、こちら
http://www.aiglon.ch/summerschool
■こちらも参考にしたいですね。
学費も年収も2倍に?日本人がインターナショナルスクールに通うメリットとは?
http://istimes.net/articles/782日本人がインターナショナルスクールに通うメリットとは?インターナショナルスクールタイムズの調べでは、学費は日本の学校に通わせるより2倍以上かかります。しかし、インターナショナルスクール卒業生の所得も2倍以上になっていると考えられます。
なぜ女子校激戦区の千代田区に国際バカロレア認定校がなかったのか?
http://istimes.net/articles/781女子校の激戦区千代田区。東京都23区の中核区で、千代田区の皇居周辺には国会議事堂、最高裁判所といった国の中枢機関が集まっています。その千代田区にインターナショナルスクールや国際バカロレア認定校など国際教育インフラがありませんでした。理由について一部加筆しました(9月3日)。
国際バカロレア(International Baccalaureate)とは、世界中を転勤する家庭の子どもが、大学に進学できるように国際的に認められる大学志願資格を作ろう!という動きから生まれました。世界的な転勤族の子どもの教育を考えて生まれたと考えるとわかりやすいですね。
【レポート】ISAKがインター最高峰の栄誉であるUWCに加盟。
http://istimes.net/articles/1041創立から4年目を迎えたインターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢は、学校名を「ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン(UWC ISAK)」に改め、新たな門出を迎えていました。
【判明!5年以内に全国で12校の学校ができる】開校を楽しみにしておきたい12校
http://istimes.net/articles/10362018年から2022年までに全国で次々に学校が開校します。編集部の調べでは12校。国際教育系の学校で12校あるため、全体を含めるとより多くの学校設立プロジェクトが進んでいると考えられます。
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。