東京都教育委員会
東京都教育委員会は、2020年の東京オリンピックに向けて、国際教育で大きな動きを見せています。
これまで英語村、新国際高校、そして、今回、小中高一貫教育校の開校計画が明らかになりました。
東京都教育委員会のプレスリリースより、編集部が作図
東京都教育委員会が放った3本の矢。
東京都らしく、その矢は3方向に放たれています。
東の江東区に英語村。
真ん中の港区に新国際高校。
西の立川市に小中高一貫校。
人口比率などを含め、バランスよく国際教育の拠点を構えていることがわかります。
第一の矢 小中高の一貫校
東京都教育委員会の第一の矢というべきなのが、4月27日に検討委員会のレポートが報告された『東京都立小中高一貫校』です。
都立立川国際中等教育学校に附属小学校を設置し、小中高一貫教育 校として、国際色豊かな教育環境を整備する
すでにある都立立川国際中等教育学校に附属の小学校を開設し、小中高と一貫校とするもの。
小学校は、各学年80人を定員とし、特別枠では海外帰国生、外国人を対象とします。
開校予定は、2022年(平成34年度)を予定します。
第二の矢 新国際高校の計画も!
東京都は、港区白金の旧都職員住宅跡地に「新国際高校」を検討しています。
新国際高校は、国際教養として理数教養、語学教養と海外進学を特徴としています。
「新国際高校」の設置を検討した理由のひとつに都立国際高校の人気があるようです。
東京都教育委員会は、今回の報告書に設置検討の背景のひとつに都立国際高校の人気を挙げています。
国際高校の入学者選抜の応募倍率が高い状況を踏まえ、日本人としての自覚と誇りを備え、世界に通用する人材を育成する(本文より一部抜粋)
都立国際高校は、1989年に開校し、2015年には国際バカロレアコースも併設。
人気が高まっていました。
国際高校の人気が東京都教育委員会に「新国際高校」の検討を後押ししたようです。
▼詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。
東京都が港区白金に「新国際高校」を検討!国際教養として理数教養、語学教養にトンガってる?
http://istimes.net/articles/890東京都教育委員会は、新国際高校(仮称)の設置の検討に入りました。東京都港区白金の旧都職員住宅跡地に検討されているのが、「新国際高校」です。国際教養として理数教養、語学教養と海外進学が特徴です。
第三の矢 英語村も!
2018年9月には、江東区晴海に英語村を開設予定。
グローバル社会に生きる自分を発見する体験型英語学習施設
英語村は、『TOKYO GLOBAL GATEWAY』と名付けられています。
6~8人のグループに1人のイングリッシュスピーカーが付き、日常生活で使う英語を意識したアクティビティーやより高度なグループワークを行います。
日常的に使う英語は、アトラクションエリアにできます。
高度なアクティブ・イマージョンエリアは、より専門的です。
英語を実際に使うところから、より高度なテーマに沿って自分の意見や考えを伝えられるように英語村をイメージしているようです。
国際教育の3本の矢を放った東京都
これにより2020年の東京オリンピックの前後には、英語村、新国際高校、都立小中高一貫校と国際教育に力を入れた学校と施設が出来上がります。
東京都が放った3本の矢。
それは、オリンピックの種目であるアーチェリーの矢ように時速240kmの速さで『国際教育』という的を射抜く意気込みを感じさせます。
国際教育でワクワクさせてくれる東京都の取り組むに期待したいですね。
■こちらも参考にしたいですね。
都立国際高校の国際バカロレアコースの分析しました。IBコースの教育理念や難易度、偏差値、過去問もインターナショナルスクールタイムズとして分析。気になる学費や進路先などもまとめました。
国際バカロレア(International Baccalaureate)とは、世界中を転勤する家庭の子どもが、大学に進学できるように国際的に認められる大学志願資格を作ろう!という動きから生まれました。世界的な転勤族の子どもの教育を考えて生まれたと考えるとわかりやすいですね。
世界で学び過ぎる通信制高校があった!THINK Global Schoolが面白そう!
http://istimes.net/articles/910アメリカのニューヨークにあるTHINK Global School。実は、校舎はありません。通信制高校としてスクーリング会場が世界中で開催されます。アフリカのボツワナ、中南米のコスタリカ、ボスニアや日本。なぜ世界でスクーリングが開催されるのか?それは「旅」を通して学ぶため。卒業生が名門大学に合格する「旅する」学校です。
なぜ、インターナショナルスクールは一年中、入学を受け入れるのか?
http://istimes.net/articles/838実は、多くのインターナショナルスクールでは一年中、生徒を募集しています。ただし、国内ではなく、海外からの転勤してくる家族を対象として一年中募集をしています。
インターナショナルスクールタイムズの編集長として、執筆しながら国際教育評論家として、NHK、日本経済新聞やフジテレビ ホンマでっかTV、東洋経済、プレジデント、日本テレビ、TOKYO FMなど各メディアにコメント及びインタビューが掲載されています。
プリスクールの元経営者であり、都内の幼小中の教育課程のあるインターナショナルスクールの共同オーナーの一人です。
国際バカロレア候補校のインターナショナルスクールの共同オーナーのため国際バカロレアの教員向けPYPの研修を修了しています。